第壱拾弐話 魔人
唐突にも美里さんが誘拐されました。マリア先生も一緒です。きっと巨ぬースキーが犯人です。AVでも撮るつもりでしょうか? 遠野さんが犯人を見ていたので、とりあえず通報しようとしましたが、遠野さんは証拠物件乙を警察に提出せずに、自分で犯人を見つけようなどと言いやがります。眼鏡っ子は悪い事をしちゃいけませんよ。 まあ担任や同級生がAVデビューというのもアレなので調べてみると、60センチドールが歩き回っていそうな名前のローゼンクロイツ学園が怪しいようです。 数少ない女縁を守るため早速出かけると、天野さんに会いました。何でもこの学園はナチス・ドイツと関わりがあるそうです。龍麻は仏教徒なので通報するならヘルシング機関がまだ若干マシですね。 中に入ると某菊池秀行先生の傑作に登場し先ごろ主人公に昇格を果たした菊池作品の真のアイドル某人形娘がモデルと思われる、赤い服を着たマリィという可愛い女の子がいました。球体間接でもぜんまい仕掛けでもないのは少し残念ですが、ビス止めのケロロ軍曹に変身するよりは遥かにマシなので良しとします。 マリィちゃんによると、美里さんはこれから実験されるそうです。あのぼでーにどんなエロい事をされるのでしょうか? 妄想を膨らませつつ…もとい不安を募らせつつ地下室にGOです。 地下室に入ると、ああやっぱり、見るからにエロ専用のカプセルの前で、エロそうなジジイが美里さんにタマを蹴られて悶絶していました。近くではちょっと変わった子供たちがすっげェビビってます。 女の子を誘拐する程度のレベルで第三帝国の復活とかほざいているショッカーやデストロンと大差ないながら、エロマンガ的サービス精神を良く心得ているエロジジイの妄想は、巨ぬー女子高生に色々と叩き潰されて潰えました。物陰から見ていた七色頭巾の黄色いのはマジビビったようで、何もしないで逃げていきました。 エロジジイの棲家だった学園が解体されることになったので、良い子のマリィは美里さんが引き取るそうです。この歳でお母さんになるなんて無茶言いますね。 第壱拾弐話 魔人 完 目次に戻る コンテンツに戻る |