凡人帖
第壱拾話 変生(前編)
唐突に、佐久間君が失踪してしまいました。以前ならともかく、最近は無断欠席などしていなかったので心配です。 それはそうと、今日は桜井さんの試合だそうで、皆で応援に行きました。相手の純和風美少女の織部さんは神社の巫女っ子です。狙い過ぎです。 試合は桜井さんが勝ちましたが、とても優しい織部雛乃さんが皆を家に招待してくれました。次は個人的にお願いします。 双子のお姉さんの雪乃さんは双子テンプレで元気な男勝りですが、これもテンプレ通り妹より貧ぬーでステータス的に龍麻には良しです。 神社で巫女さんルックの雛乃さんにお茶を貰いましたが、平々凡々な龍麻は難しい話を華麗にスルーしました。 話の流れにより醍醐君のお師匠さんの龍山先生にも会いましたが、そこでも龍麻は難しい話を華麗にスルーしました。 帰る途中で佐久間君の友達に会いました。でもなんかヤバいです。薬をキメちゃってます。そんな悪い子じゃないので嫌な予感がします。 どうやら佐久間君は龍麻の通報を逆恨みした「きどーしゅー」にいけない薬を打たれてしまったようで、錯乱した彼は桜井さんを(普通の意味で)襲ってしまいました。 むっつり貧ぬースキーな醍醐君は佐久間君が巨ぬースキーな事を知らなかったので、桜井さんを性的な意味で襲ったと思い込み、勢いあまってコロコロしちゃいました。 大変です。ヤバいです。小市民な上に同じく貧ぬースキーな龍麻に見つかったら容赦なく通報されます。ちょっと昔の凶津君の気持ちが解ったと思います。 結局醍醐君は逃げ出してしまいました。悪い子ですね。 第壱拾話 変生(前編) 完 目次に戻る コンテンツに戻る |