正義を行えば、世界の半分を怒らせる
この物語は真実である。
ゆえに重要なものである。
重要であるがゆえに、目を逸らしてはならない。
この物語は全て真実です。
真実のために、《一部の方》に多大なる不快感を与えるかも知れません。
この物語を読んだために不快感を覚えても、
世間的に恥ずかしい手段は行使しないで下さい。
以上の事を了承できる方は先にお進み下さい。
《一部の方》に該当したらヤだなと思う方はお戻り下さい。
二〇〇四年五月二〇日、朴念仁愚連隊、雷華伍長は昼下がりのけだるい空気の中で惰眠を貪っていた。
PRRRRRRRRRRR!
静寂を切り裂いたのは、一本の電話であった。
雷華 | もしもし? (誰だよ、こんな時間に) |
??? | あ、オレだけど。オレオレ |
雷華 | ………誰? (………?) |
??? | いや、だからオレだって。オレだよ、オレ |
雷華 | …どれ? どれの? (…?) |
??? | は? ………いや、オレだって |
雷華 | ……ああ、なに、どしたの? (…なに?(しかめ面) オレオレ詐欺?) |
??? | や〜、…ちょっと大変な事になっちゃってさぁ〜 |
雷華 | なに、当選したの? (註1 兄KA−Zは夏コミ応募中である) |
??? | は? 何が?(困惑気味) |
雷華 | え? 違うの? (ダルい声で) |
??? | …………いや、ちょっと大変な事になっちゃってさぁ〜 |
雷華 | ……何がさ (無理矢理戻しやがったよ) |
??? | 車さぁ、ちょっと外車にぶつけちゃってさぁ、それがヤクザっぽくってさぁ、 金払わんとヤバそうな感じでさぁ |
雷華 | ……だから? (誰がそんな話信じるかっつーの) |
??? | …(間)…いや、だから金出して欲しいんだけどさぁ |
雷華 | ……金ないの? (ちょっとからかってやるか) |
??? | あったら電話しないし〜、ちょっとマジ助けてよぉ〜 |
雷華 | ………… (笑いを堪えるのに必死) |
??? | 頼むよ! 母さん! |
雷華 | (…ブチッッ!!) (キレた音。註2…後述) |
??? | ………(次の言葉を待っているらしい) |
雷華 | …アンタ、今年で幾つになったと思ってんの? (トーンダウンした、ドスの効いた声) |
??? | …そんなコト言ってる場合じゃないだろ! 何だよ、息子の歳も忘れちゃったのかよ! |
雷華 | いいから、改めて、自分の口から、言ってごらん (マジ脅し口調) |
??? | …(間)…三一だろ… |
雷華 | …ほう、私は生まれるX年も前にガキ生んだのか (怒髪天口調) |
??? | ……ッッ!! (マジビビリの気配) |
雷華 | ざけてんじゃねェぞ、ゴルア゛ッッ!! |
――ガッチャン!!(受話器を叩きつけた音)
以上が、我が家に発生した犯罪の記録である。ここまで読まれた貴方! 貴方もまた、電話の向こうから狙われています! このような電話が掛かってきた時は速やかに―― 馬鹿にして差し上げましょう 註2――雷華はかつて某声優養成学校に在籍し、魔○騎士レ○アースのイー○ル・ビ○ョンの声を当てて評価された事がある。 曰く――「美男キャラ声」と。(つまり、低い男声) |